創刊の目的

Patents & Licensing” は、知的財産関連の法律と重要な訴訟判例の紹介をメイン・セクションとして編集された知財専門英文誌です。

1970年、特許庁とAIPPI・Japan(国際知的財産保護協会)の共同出版 “Famous Trademarks in Japan” が発行され、Editorial Coordinatorとして参画した牧山が、在日大公使館や外資系企業及び法律事務所等に配本で訪れた先々で、どこでも尋ねられたのが、「日本で知的財産に関する法律や知財紛争の判例を紹介した英文の定期刊行物はないか?」という質問でした。

1971年、上記のような要望に応えるため、日本で唯一の英文定期刊行物として、将来到来するであろうライセンス時代を見据え“Patents & Licensing” (以下P&L)の名称で創刊しました。以来、40年以上の発行実績を積み重ねてまいりましたが、これも創刊時に日本を代表する特許法律事務所が、賛助協力会員という形でP&Lへの広告出稿、並びに海外クライアント向けの情報サービス用資料誌として、大量の買上げ配本という支援により、安定した制作発刊が出来たからです。 特に本誌の最大の特長は、土井輝生氏による、知財関連の法律と判例で編集されたLaw & Practiceです。土井氏の英語の文章力は、米フルブライト留学にてハーバード大学ロースクールで勉学され、ワシントン大学などで教鞭を執るなど国内外から長年高い評価を得ています。

近年では、P&Lはバックナンバーでも資料的価値があるとして、EU、アメリカ等の法律事務所や大学より複数年のBack issue 注文が数多く寄せられております。

隔月刊のため、タイムリーにニュースの配信が出来なかったことに鑑み、 Website を開設し、知財関連のトピックス、ニュースのほか、M&A(吸収・合併)、海外企業、大学等との共同研究ライセンス情報を発信しております。また過去6年分のバックナンバーの目次(Contents)を入れました。これにより紙媒体とWebsiteとの相乗効果が生まれつつありますので、今までP&Lの存在を知らなかった知財関連の人々から支持を得て、大学や企業より研究成果の発表を取材に来て Website P&L誌に掲載してほしいとの要望が数多く寄せられております。

以上、当社の生いたちを説明しまして、ご挨拶とさせて頂きます。

IP・L コミュニケーションズ社
代表 牧山 長仁